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[2017/05/22]

200年前のバラの香り 【ルドゥーテの『バラ図譜展』】 文化・スポーツ

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  • 地域特派員

地域特派員

shiori

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映画や文学などのカルチャー、美味しいもの、はっと足を止めたくなるスポットなど、好きなものに境界線はなくワクワクするものを探しにいくのがすき。横浜生まれ湘南そだち。

季節の変わり目、
美しいさみどりに目が冴えて、風も軽い5月。
鼻うたくらいのちょっとの幸福なきもちのまま軽装で横浜へ。

 

横浜そごう6F 、そごう美術館で開催されている【 ルドゥーテの 「バラ図譜」展】をみてきました。

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「マリー・アントワネットとナポレオン皇妃が愛した宮廷画家」というキャッチコピーに、すこし高貴なきもちを抱えて。

花のラファエロ、花のレンブラントと呼ばれる植物画家、ルドゥーテ(1759〜1840)の最高傑作と言われる「バラ図譜」を中心にした展覧会。

ピエール=ジョセフ・ルドゥーテ。ベルギー生まれ、フランスで活躍。マリー・アントワネットの博物蒐集室付画家として重宝される。

ピエール=ジョセフ・ルドゥーテ。ベルギー生まれ、フランスで活躍。マリー・アントワネットの博物蒐集室付画家として重宝される。

 

いざ、その空間に入ると、ボタニカルアート特有の、主張を必要としない凛とした佇まい、整然とした薔薇たちがズラリ。ルドゥーテが薔薇を描くと、自然のワイルドで嬉々とした愉しさが、落ち着いていて大人びた雰囲気にみえる。

パンフレットより引用。

パンフレットより引用。

 

ルドゥーテの描いた花をモチーフに装飾された「久保田チェンバロ工房」によるチェンバロコーナー。

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温かみある美しいデザインが細部まで施されています

温かみある美しいデザインが細部まで施されています

 

 

ルドゥーテの表現は、線ではなく点刻用の彫刻刃で銅板に点を刻みその集積で形を表す(気が遠くなる、、!)スティップル・エングレーヴィング(点刻彫版法)というもの。
自然界に輪郭はなく、線とは異なり色同士が混ざらないのでやわらくふっくらとした立体感が表現できるのだそう。作品によっては、より細かい表現を目を凝らして見えるように虫めがねが横に置いてありました。

 

会場入り口でもらえるジュニアガイドもとてもわかりやすい

会場入り口でもらえるジュニアガイドもとてもわかりやすい

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草花のうぶ毛(?)がそよそよとやわらかく、すこしずつ変化している色のグラデーションも楽しめて春はこんなアイメイクがかわいいかも!とかネイルでこんなカラーあったらいいな、など横道にそれた想像力が湧いてくる。

 

 

ナポレオンがルドゥーテに「 どうして歴史上の偉大な出来事でなく、花の絵だけを描くのか」と尋ねたとき、「これがわたしの最善を尽くせること、そして最も愛していることなのです」と言ったそう。素敵です。
虫めがねで作品を、じっとのぞいてもみても、わたしには計り知れないルドゥーテの感情が奥深くまで注がれていて感嘆とするばかり。ここまで情熱を注げるのがうらやましい。

 

 

余談ですが、草花を愛でる人といえば
数年前に平塚の図書館で借りた、 巌谷國士さんの「幻想植物園 花と木の話」も草花に愛を感じる文章でとてもおすすめです。

宇野亜喜良さんの挿絵がたまらなく可愛い!

宇野亜喜良さんの挿絵がたまらなく可愛い!

 

 

横浜では‪6/4(日)まで「全国都市緑化よこはまフェア」がおこなわれているので、街中にあでやかな色彩と、芳しい花の香りであふれていました。

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【 ルドゥーテの 「バラ図譜」展】は、今週末の‪5/28(日)まで。
毎年、めくるめく花や葉の匂いに幸福と敬意をもつ時間を大切に出来たらいいなと思います。

そごう美術館
【ルドゥーテの「バラ図譜」展】
https://www.sogo-seibu.jp/yokohama/kakutensublist/?article_seq=230154
◆4月15日(土)~5月28日(日)
◆横浜そごう6階
◆開館時間:午前10時~午後8時
※入館は閉館の30分前まで
※会期中無休
◆入館料
大人 1,000(800)円
大学・高校生 800(600)円
中学生以下無料
※消費税含む。※( )内は前売および20名以上の団体料金
※ミレニアム/クラブ・オンカードをお持ちの方は(  )内の料金
※障害者手帳各種をお持ちの方およびご同伴者1名は無料。