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[2014/12/12]

歌の力⑥ 認知症でも話せば分かる 健康・医学

認知症 89 歳の母との日々

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  • 連載コラム

ある老人保健施設を見学したときのこと。案内してくれた職員の方に母の様子を話しました。

■家で一人はよくない
「あまり刺激もなく、一人で家に閉じこもれば認知症が進むことが考えられます。だけど、居場所はだれでも自宅が一番なんですよ。それでも日ごろから外でほかの人と一緒に過ごすことが多い人ほど比較的早く施設に慣れます。将来のことも視野に入れて、まずはデイサービスなど、自宅外で過ごし、少しずつ慣らしていくのが、お母さんにはいいかもしれません」とアドバイスしてくれました。
この話を聞いて、なるほど、急に老人保健施設などにお世話になることになったら、母はすごく戸惑うに違いないし、帰宅願望もきっと強く出るだろうと想像しました。しかし、母の性格では、自宅にだれかが来て世話してもらうことも、また、デイサービスなどに行くのも嫌がるに違いないと、私たちは決めつけていました。
その職員の方は「認知症でも、いつも何もかもが分からない訳ではないんですよ。理解できているときもあるのだから、何度も話すことが大切です」とアドバイスしてくれました。
その言葉はとても説得力があり、私は、話してもどうせ理解できないとか、かえってかわいそうという考えは改め、根気強く話してみようと決心しました。
折にふれて、妹と私は母にデイサービスがどんなところなのかを説明してみました。

編集委員橋本園子