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[2017/06/02]

海街映画の名場面をさがしに【鎌倉映画地図】 文化・スポーツ

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地域特派員

shiori

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映画や文学などのカルチャー、美味しいもの、はっと足を止めたくなるスポットなど、好きなものに境界線はなくワクワクするものを探しにいくのがすき。横浜生まれ湘南そだち。

黄金やみどりがカラフルな麦秋の季節。
とつぜん夏にぐっと近づいた暑い日に、鎌倉へ。

 

小町通りの喧騒をひゅいっと抜けて、すこし歩くとみえてくる鎌倉市川喜多映画記念館。

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鎌倉市川喜多映画記念館

日本映画の発展に大きく貢献した川喜多長政・かしこ夫妻の旧宅跡に、鎌倉市における映画文化の発展を期して平成22年に開館。

パンフレットより引用

パンフレットより引用

映画資料の展示、映画上映や、映画関連資料の閲覧やWEB検索スペースもあります。窓の外には緑豊かな庭園がひろがり、ついつい気持ちよくて、本を片手に長居してしまう。
展示室は、川喜多夫妻の紹介やゆかりの品を展示した常設展と、様々な視点から映画をとらえた企画展示がおこなわれています。

 

現在おこなわれている特別展【鎌倉映画地図】を見にいきました。
※2017年3月17日(金)〜7月2日(日)まで。

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すきな映画の基準ってそれぞれあると思うのですが、、
わたしはストーリーよりも、画面に漂う空気感に肌がピタリと合うような感覚的なものを大切にしている気がします。作っている人たちの人情のようなものが血液のように映画に流れていて、活字では体験できない空間に入り込む映画の魔法のようなもの。

その空間のなかに溶け込んでいくようなロケーションはとっても大事。

 

情緒あふれる風情と自然の豊かさから、これまで多くの小説や映画、漫画の舞台となってきた鎌倉。
今回の特別展【鎌倉映画地図】は、鎌倉が舞台となった名画や話題作のロケ地を地図で紹介。
公開当時のポスターや、エピソードなども加えて紹介されています。松竹大船撮影所もあったので鎌倉はロケ地として好まれていました。

“鎌倉を舞台にした映画”と“街歩き”を楽しむことができる特別展。展示を見ていて、好きな監督と鎌倉の繋がりを知り、すこし不思議なきもちになったり、すきな作品のロケ地にかけ足で行きたくなったり。ワクワクする計画が浮かんできます。

鎌倉を舞台にした映画上映のスケジュール。現在は、今年亡くなってしまった鈴木清順監督作品が続きます

鎌倉を舞台にした映画上映のスケジュール。現在は、今年亡くなってしまった鈴木清順監督作品が続きます

 

記念館のみで販売している宮崎祐治さんの『鎌倉映画地図』まだまだ観たことのない作品も多いので、これからも地図をみながら街歩きしようとおもいます。

宮崎祐治さん :CMディレクター、『世界の車窓から』などTV番組の演出と並行し、『キネマ旬報』など映画をテーマにしたイラストレーションをかいている

宮崎祐治さん :CMディレクター、『世界の車窓から』などTV番組の演出と並行し、『キネマ旬報』など映画をテーマにしたイラストレーションをかいている

鎌倉駅周辺だけでもこんなに。北鎌倉、由比ケ浜、金沢街道などエリアごとに詳細に記述されています

鎌倉駅周辺だけでもこんなに。北鎌倉、由比ケ浜、金沢街道などエリアごとに詳細に記述されています

 

とくに嬉しかったのは、大好きな映画『海街diary 』のコーナー。
公開された当時、何回行ったんだろう?わからないくらい沢山映画館へ行きました。
とても好きな作品です。

 

『海街diary』監督・脚本を手掛けた、是枝裕和監督は、
「映画がおわっても、あの街で、あの家で、登場人物がこれからも暮らしているような錯覚を観た人が抱くような作品にしたい」と仰っていたような記憶があります。
(同監督の、阿部寛さん主演の『歩いても、歩いても』ラストシーンは平塚の袖ケ浜だそう。)

 

 

四姉妹が着ている実物の浴衣も美しかったです。古民家や古い街並みは茶系やグレーが多いため、衣装は「青」を基調としたものが多かったそうです。

フランス版ポスター。花火大会のシーンで着ている浴衣。 ©2015吉本秋生・小学館 フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ

フランス版ポスター。花火大会のシーンで着ている浴衣。
©2015吉本秋生・小学館
フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ

アートディレクターの森本千絵さんの水彩画や、撮影監督で写真家の瀧本幹也さんの写真展示もあり、あの映画の記憶がすっーと蘇ります。

何気なく通っていた景色に名作映画を重ね合わせると、特別な景色に変わる体験というのはとても贅沢におもいます。

 

 

 

余談。わたしは、記念館を出たあとに映画と鎌倉の繋がりに嬉しくなってしまい松竹系大物スターが多く眠る円覚寺へ。大好きな小津安二郎監督のお墓まいり。

愛読書。持っているのは「東京グルメ案内」なのですが、鎌倉散歩もあったような。

愛読書。持っているのは「東京グルメ案内」なのですが、鎌倉散歩もあったような。

たくさんのお酒がお供えされている中、「Thank you」と書かれた真っ赤な封筒が置かれていて心がキュンとしました。海外の方なのかな?
手を合わせながら、小津監督の大好きな作品を伝えました。

映画や街や人、様々な繋がりを探すことはやっぱり楽しいなあと感じる街歩きでした。それではまた。

鎌倉市川喜多映画記念館

鎌倉市川喜多映画記念館
http://www.kamakura-kawakita.org

◆開館時間
9 : 00〜17 :00
◆休館日
毎週月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、翌平日を休館日)
年末年始
展示替期間 特別整理期間など
◆観覧料
一般
通常展  個人 200円  団体 140円
特別展  個人 300円  団体 210円
小・中学生
通常展  個人 100円  団体  70円
特別展  個人 150円  団体 105円
◆映画鑑賞料
通常上映  1000円
特別上映  1500円
◆交通案内
JR鎌倉駅・江ノ電鎌倉駅東口下車
小町通りを八幡宮に向かい徒歩8分
〒248-0005
鎌倉市鎌倉市雪ノ下2丁目2番地12号
TEL 0467-23-2500