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[2014/12/16]

歌の力⑩ 楽しい出来事を語り始めた! 健康・医学

認知症 89 歳の母との日々

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  • 連載コラム

母は、週3回デイサービスに通い始めました。
最初は「なんだか年配の人ばかりなのよ」と少し不服そう。 「自分のほうが年配じゃないの!」と私と妹は笑います。 「洋服が地味な人が多いのよね」なんて、上から目線の失礼発言も。でも本来の性格が分かるような一言が聞けるのは本当に久しぶりです。

■周囲の支えあってこそ
断片的とはいえ、デイサービスでの様子を語り始めた母。 「今日んて、少し前には全く想はお習字をほめられたのよ」などと自慢げです。楽しい出来事を自分から話すなんて、少し前には全く想像もできませんでした。
もともと書道を教えていた母には、今も様子を見がてら毎週家に来てくれる人がいます。小学生のことから30年以上も通ってくれて、本当に感謝しています。周囲の温かい支えが、母の生きる力の源だと思います。
好きな書道をデイサービスでも披露し、母はどんなに気分良く過ごせていることでしょう。日々の記録簿に「いつも明るい笑顔を見せてくれて、スタッフ一同癒やされています」とのコメントが書かれていて、とてもうれしく思いました。
認知症を専門とするクリニックに定期的に通っていますが、 「毎日の歌はどんな薬にも勝る効果がありますからぜひ続けてください」と励ましてもらいました。

■90歳の誕生日
母は、毎日「幸せなら抱きしめよう」と、振り付きで娘たちと歌うひとときを楽しみ、笑顔で90歳の誕生日を迎えることができました。

編集委員橋本園子