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[2014/12/08]

歌の力② 周囲への興味が薄れ、表情は乏しく 健康・医学

認知症 89 歳の母との日々

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  • 連載コラム

母は10年ほど前に乳がん、その後も胃かいよう、圧迫骨折など、何度か入院を経験しています。自慢だった健脚は80歳を過ぎたころから、少しずつ衰え、数年前から認知症の兆しも見え始めていましたが、そうした変化は高齢になればだれにでも現れる一般的な現象と、あまり深刻には考えていませんでした。
しかし、最近は認知症が進み、3分前に話したことを忘れたり、周囲への興味が薄れた気配がありました。そして喜怒哀楽の表情が乏しくなってきました。

■連絡ノート
一緒に暮らす妹は、毎日ノートに一日の記録を母自身が書き込むよう習慣づけていました。 「認知症になると、時計の針を正確に書けなくなる」と聞いたことがあり、このノートには起床時刻を時計の絵で表し、朝の体温、3食食べたもの、一日何をして過ごしたかを記録。状態の良かったころには、親類からの電話の内容や宅配便が届いたことなどが記されていました。
しかし、夜帰宅した妹が、留守番していた母に「お昼は何を食べたの」と聞いても「さぁ、なんだったか当ててみて」と思い出せないことをごまかしたり、連絡ノートが真っ白のことも。お茶を入れた形跡もなく、2階への階段に、あんパンの袋が落ちていたり、庭掃除用のほうきが室内に置いてあって、びっくりしたことがありました。
ほかにもトイレの失敗があったりして、心配な場面が増えていきました。

編集委員橋本園子