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[2017/06/13]

海の向こうへの憧れ【ファッションとアート 麗しき東西交流展】 文化・スポーツ

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  • 地域特派員

地域特派員

shiori

shiori

映画や文学などのカルチャー、美味しいもの、はっと足を止めたくなるスポットなど、好きなものに境界線はなくワクワクするものを探しにいくのがすき。横浜生まれ湘南そだち。

いまにも雨が降り出しそうな、あやういグレーな空の日に横浜美術館へ。

広々とした外観で、時間の流れ方がゆったりとしているように思える横浜美術館。
水が吹き出し、曇り空の憂鬱を涼やかな気持ちにしてくれます。

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4/15(土)〜6/25(日)で開催中の『ファッションとアート 麗しき東西交流』を見てきました。

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「ファッション」や「アート」というと、もしかしたら敬遠されてしまう方もいるかもしれません。だけど、この展覧会は想像の枠を突っ切っていくような奥行きと広がりがあったので、沢山の方にオススメしたいです。

 

「ざんぎり頭をたたいてみれば、文明開化の音がする」

幕末期に締結された不平等条約を受け、否が応でも西洋に追いつくため、文化を受け入れ生活に取り入れていくことを国策としてきた日本。西洋の文化を受け入れ日本の文化を送り出す玄関口となっていた横浜。海外輸出向けの商会が多数存在していた横浜というひとつの拠点から展覧会はスタートします。

 

展覧会は、以下の三部構成。

第一章「 東西の交差点 YOKOHAMA 」
第二章「 日本の洋装の受容と広がり 」
第三章「 西洋 ジャポニズムの流行 」

各章ごとに、ファッションを中心に工芸品、絵画や浮世絵などが約200点が展示されていて当時の様子が語られています。

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メインヴィジュアルで使用されているターナーのドレスは小袖(きもの)を海外ドレスとして仕立て直したもの。

メインヴィジュアルで使用されているターナーのドレスは小袖(きもの)を海外ドレスとして仕立て直したもの。

パンフレットより引用。昭憲天皇太后の洋装ドレス。ビロードと刺繍が美しかったです。

パンフレットより引用。昭憲天皇太后の洋装ドレス。ビロードと刺繍が美しかったです。

 

鎖国の状態から、まったく別の文化が突然流れ込んでくるというのはどんな体験だったのでしょうか?戸惑ってしまう反面、海の向こうへの憧れに夢が膨らむことのが多かったのではないかな。ワンポイントで髪型を真似たり、帯紐を西洋らしいデザインにしてカスタムするモボ・モガ(モダンボーイ・モダンガール)の姿が目に浮かんできます。(お粧しして銀プラとか!)

パンフレットより引用

パンフレットより引用

 

一方、西洋でも日本の繊細な美術品や着物が輸出されてジャポニズムブームが起こったそうです。

パンフレットより引用

パンフレットより引用

 

こちらのモスグリーンが素敵なシャネルのお洋服は、うつわなどの器物の表面に漆を塗り金粉や銀粉をまいて研磨する梨地という蒔絵技法からインスパイアされたもの。

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こちらのコートは華やかな裏地に日本の羽織り「裏勝り」の影響が伺えます。

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横浜美術館では、1989年の開館以来ファッションを中心とした展覧会は初めてとのこと。
美しい展示品を鑑賞しながら、未知の新しいものへ思いを馳せるエネルギーが、会場にいる様々な世代の方たちに拡散されているように感じました。好きなアイテムに嬉々としながら瞳を輝かせていたして。

過去の東西の交流からわかるように、新しいことを自分のなかに取り入れて発展させることは、明日への活力に繋がる気がします。現代でも同じですね。

 

展覧会をみたあとに、鑑賞したマイク・ミルズ監督の『20センチュリー・ウーマン』という映画も、風通しの良い女性たちが生き生きとしていた素晴らしい映画でした。展覧会と同じ日に鑑賞したのも所縁を感じます。よかったら是非。

『20センチュリー・ウーマン』

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このさき蒸し暑い日が続きますが無理しないくらいに頑張りましょうね。わたしも頑張ります。それではまた。

横浜美術館

横浜美術館
http://yokohama.art.museum
◆開館時間 10時~18時(入館は閉館の30分前まで)
◆休館日 
木曜日、年末年始*開館日・時間は展覧会によって異なる場合あり。
◆観覧料 『ファッションとアート 麗しき東西交流展』※展覧会によって異なる
一般 1,500円(前売 1,300円 / 団体 1,400円)
大学・高校生  900円(前売 700円 / 団体 800円)
中学生  600円(前売 400円 / 団体 500円)
小学生以下 無料
65歳以上  1,400円(要証明書、美術館券売所でのみ対応)