• 最新情報
  • 習いごと

[2016/09/22]

これからはエネルギーを地産地消 ?! (湘南 2016年9月24日1406号・平塚496号) 生活・経済・教育

この記事をクリップする

  • イベント

「湘南電力」がエネルギー調達する県内の太陽光発電所

電力小売全面自由化が始まって、もうすぐ半年。再生可能エネルギーの固定価格買取制度は5 年目を迎え、湘南エリアでも、地元で作ったエネルギーを地元で消費する「地産地消のエネルギー」事業に動きが表れています。改めて、私たちの生活に不可欠な電気のこれからについて考えませんか。

「地産地消のエネルギー」って何?
発電場所と使用場所の距離が短くなると送電時のロスが減り、再生可能エネルギーを利用することで化石燃料の輸入依存度が減らせ、CO2排出量の軽減も望めます。
また、地域のエネルギー資源でまかなうことで、富が地域内で循環でき、地域活性化にもつながる注目のエネルギー。

 

●神奈川県の取り組みは?

原子力に過度に依存しない・環境に配慮した・地産地消のエネルギーの推進を原則とした「かながわスマートエネルギー計画」を掲げ、再生可能エネルギーなどの更なる普及拡大を進める神奈川県。
今年8月には、「地域電力供給システム整備事業」の採択事業として、「湘南電力」など3社を選出。電力の地産地消推進事業の取り組みに関する協定を締結しました。
太陽光発電に関する県民向けの相談窓口
太陽光発電設備をリーズナブルな価格で設置できるプランやDIY等の特徴あるプランなど、「かながわソーラーバンクシステム」に登録された設置プランを紹介。そのほか、一般的な相談にも対応します。☎045-210-4115

 

160924-2


平塚に本社を置く「湘南電力」では、“電力の地産地消”をコンセプトに事業展開し、10月から一般家庭などを対象に電力供給サービスを開始(受け付けは9月から)。
再生可能エネルギー(FIT電気※)を優先的に調達するほか、利益の一部を地域貢献活動に還元。電気料金も東京電力よりも安価(従量電灯B、従量電灯Cでの契約の場合)に利用できるとあり、注目を集めています。※固定価格買取制度によって交付金を受けた太陽光・バイオマス・風力・水力などによる電気
湘南電力 ☎045-640-4017

160924-9

神奈川県内で発電される太陽光・水力発電からのエネルギーは49%、そのほかグループ会社などから調達する見込みです。将来的には、県内産の電力供給100%を目指しています。

湘南ベルマーレの地域貢献活動や自然環境保全、地産地消への活用などの、3つの地域応援プランから、応援したい活動を申し込み時に選択。電気料金の1%が還元されます。

 

160924-3

1999年の設立以来、茅ヶ崎市内に3カ所の市民立太陽光発電所を設置しているNPO法人「ちがさき自然エネルギーネットワーク(REN)」。
講演会やソーラークッキングなどの啓発活動を行いながら、太陽光発電所の設置拡大を進めています。「今後の設置につながるよう、市民や事業者からの寄付や助成金のほか、発電した再生可能エネルギーの環境価値を企業などに販売する「グリーン電力証書」からの資金、売電料金を茅ヶ崎市の『太陽光発電設備普及啓発基金』に積み立てるなどして、資金が循環できるよう努めています」と代表の上野ひろみさん。http://www.i-shimin.net/ren/

「ちがさきREN」が設置した市民立太陽光発電所3 カ所目は、営農を続けながら太陽光発電を行い、太陽のエネルギーを作物と発電に分け合う「ソーラーシェアリング」方式を採用。

代表の上野さん(左)、副代表の西川さん

代表の上野さん(左)、副代表の西川さん

 

茅ヶ崎市で太陽光発電を設置なら!
160924-52013年度以降に太陽光発電を設置した市内住宅が対象。発電した電力のうち、自宅で使用した分をクレジット化し市内企業などのCO2低減に活用する「茅ヶ崎おひさまクレジット」を市と協働で展開。その売却益は設置者に還元も。
茅ヶ崎市環境政策課
☎0467-82-1111

 

160924-14

休耕地など遊休地が増える二宮で、太陽光を使った発電で利益を地元に還元したいと、地元環境活動を行う市民団体が、昨年設立した合同会社「グリーンエネルギー湘南」。
「この夏には発電所の設置を予定していましたが、用地調達が難しい状態」と代表の水口圭三さん。二宮町では8月から「地球温暖化対策検討委員会」が発足され、水口さんはその一員。町ぐるみの推進が期待されます。

左から、代表の金子さん・水口さん・駒澤さん

左から、代表の金子さん・水口さん・駒澤さん

 

160924-15

東日本大震災に伴う原発事故をきっかけに、大磯町民を中心に開かれた自然エネルギーの勉強会をもとに発足した一般社団法人「大磯エネシフト」。
これまで町内2カ所に、合計30kW発電できる太陽光発電所を設置。売電によって得られた利益の一部は、被災した福島の子どもたちへの支援にも充てられています。「これからの地球環境を考え、地域ぐるみで発電事業をすることで、エネルギーについての意識も高まり、節電にもつながれば」と理事長の岡部幸江さん。http://oisoeneshift.jimdo.com/

「カトリック大磯教会」内に設置された太陽光発電所2号機

「カトリック大磯教会」内に設置された太陽光発電所2号機

 

160924-11

平塚市と東京大学生産技術研究所、民間企業が参画する産学公の「平塚海洋エネルギー研究会」が、今年6月に発足。全国の漁港や漁湾への普及を目指し、温暖化対策と新産業育成に役立つ波力発電開発を進めています。
設置予定の新型装置は、一般住宅50世帯分に相当する150kWクラスを発電。漁港の荷さばき施設内の設備のほか、余剰電力の売電も考えられています。
なお同プロジェクトでは、今年度内に計4回、企業や市民向けの講演会などを実施。10/20(木)~ 22(土)開催の「平塚テクノフェア」内でも予定されています。
平塚市産業振興課 ☎0463-21-9758

現在、東京大学の同研究所では、「文部科学省東北復興プロジェクト」により、岩手県久慈市で波力発電装置を開発中(写真)。この改良型を平塚に設置予定

現在、東京大学の同研究所では、「文部科学省東北復興プロジェクト」により、岩手県久慈市で波力発電装置を開発中(写真)。この改良型を平塚に設置予定