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[2017/09/15]

「子どものレジリエンスを高めよう!」CAPかながわ20周年公開講座に行ってきました! 生活・経済・教育

体罰が絶対にダメな理由を知っていますか?

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  • 地域特派員

地域特派員

えむちゅん

えむちゅん

藤沢に住んで16年目になります。海の近くに生息する?あったか〜い人々に囲まれながら、2人のお母さんもやってます♪記事を読んでくださった方がアクションを起こしたくなるようなそんなHotな情報をお届けしようと思います!

特定非営利活動(NPO)法人 CAPかながわ さんの20周年事業「子どものレジリエンスを高めよう!くじけない心に・折れない心に」の公開講座を聴講してきました! 場所は横浜の桜木町駅から歩いてすぐの 横浜市健康福祉総合センターです。
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「レジリエンス」という言葉ですが、もともと物理学で「弾力性」を意味する名詞で、現在「レジリアンシー」など「はね返す力」として使われています。

「CAP」とは、Child Assault Prevention(子どもへの暴力防止)の頭文字をとったもの。
その名前の通り「子どもたちが自分自身の権利について理解し、その権利を奪おうとする虐待やいじめなど、あらゆる暴力に対して、心とからだと知恵をもって、自分を守るための具体的で実践的な方法を知る」 暴力防止・人権教育のプログラムを 学校や幼稚園などに提供している団体です。

今回の講座は、この「CAP」というアメリカ発祥のプログラムを 日本にはじめて紹介し組織を立ち上げた 森田ゆりさんの貴重な講座とあって、会場にはたくさん人が集まりました。
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今回の講演の中から、特に読者の皆さまにも共有していただきたいことを3つピックアップしてお伝えしたいと思います。

「人権と権利」を知らないと自分らしく生きられない

まず「人権と権利」についてです。
むむ。いきなり堅苦しい内容かと思うかもしれませんが、森田さんがとても分かりやすく教えてくださいました。

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“人権と権利は違います。
「権利」は無くても生きていける。
 でも「人権」は無かったら人は生きていけない。

人は与えられた命をベストに生きる。
これは当然として、その人権を生まれながらにして持っています。
義務なんてない。 “

どうしてこんな話?
それは子どもたちと女性たち、その他にも「なんかへんだなぁ〜」と思いながら、
ちょっと目を瞑り、我慢してやり過ごしている そう本当は感じているはずの違和感は「人権」の意識が反応していたのかも。

日本には、江戸時代の終わりに「人権の思想」が入ってきたのだそう。
そして森田さんは「日本にはまだ人権が根付いていない」と言い切ります。

そうかやはり大人の思想や思考か成熟していないから、
子どものいじめや大人からの体罰はいつまでたっても減っていかないんだなと、なんとなく思いました。

体罰がいけない6つの理由。あなたは知っていますか?

藤沢市では年に一度、小・中学校では体罰のアンケート用紙が配られます。
自分がされたという場合も、見かけたという場合も、無記名で記入でき、
先生を介さず、直接教育委員会へ郵送する仕組みとなっています。
保護者が子どもから聞き取って、教育委員会に伝えることのできる貴重な機会です。

体罰って何でしょう?
森田さんによると「恐怖で自分の言うことをきかせようということ」だそうです。
つまり、カラダを叩いたりすることだけではありません。言葉だって同じです。

それに、学校だけではありません。
家庭でのしつけだって同じです

体罰がいけない理由は6つあるそうです。
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1. 体罰は、大人の感情のはけ口であることが多いから
2. 体罰は、恐怖感を与えることで子どもの言動をコントロールする方法であるから
3. 体罰は即効性があるので、他のしつけ方法が分からなくなるから(考えなくなるから)
4. 体罰は、しばしばエスカレートするから
5. 体罰はそれを見ているほかの子どもに深い心理的ダメージを与えることが分かっているから
6. 体罰は、時に取り返しのつかない事故を引き起こすから(ケガ・自殺など)

私の小・中・高時代は、学校においての体罰は普通のものでした。
20歳代の女教師ですら、小学生の男子を毎日のように往復ビンタしていた時代です。
私の家庭は暴力と無縁だったので、本当に驚いて毎日ビクビクしていました。恐怖を感じていたのです。
しかし、打たれている男子は慣れているのか、いつもケロッとしていて、しかも同じ過ちを繰り返すので、私の神経の方が持たずチック症になってしまいました。
この体罰がいけない理由の5の項目に当たるのではないでしょうか。

CAPの活動をしている友人は
「CAPのワークショップをやりながら、あの時代の自分を癒しているのかも、
自分の子ども時代に声をかけたいのかも・・・」と言っていました。

私も今回森田さんのお話を聞いて、子どもの頃の自分の気持ちを分かってくれる大人がいた喜びと、子どもの私は出会えなかったけど、このような活動をしてくれている大人たちがいるという有り難さに、子ども時代のモヤモヤが少し癒された気がしました。

心の応急手当の仕方とは。体罰を無くすためにあなたができること。

子どもが恐怖や不安を感じた時は、応急手当が大切だそうです。
心の傷を負ってしまった時、専門家のところに連れて行く前に、
まず身近にいる人の応急手当がなかったら、誰が治せるでしょう?

応急手当とは、そばによって乱れている心を聴いてあげること。
「聴」という字は、耳を使って14の心を聴くという意味だそうです。
いろいろな気持ち、矛盾している気持ちも全て受け止めて反復するだけ。
教えてあげることはしない
質問もしない
ただ「うんうんそうなんだね、大丈夫だよ」と寄り添って聴くだけです。

森田さんは以前、体罰を禁止する法律を作ることに関わっていた時、
「体罰は時に必要」という考えが根強く断念したそうです。
だから専門家任せにせず、まずは一人一人が「体罰はしない、させない」と認識し、人に伝え、
誰もがそれが当たり前だと思うよう、心の変化を促していくことこそが大切だとおっしゃいました。

アメリカで体罰は1960年代から意識しはじめて、1990年中頃から減少にあり、
スエーデンでは、1979年に体罰禁止という法律ができ、
今ではほとんどなく、体罰する親の方が珍しいというところまできているそうです。
体罰の全面禁止を法制化している国は52カ国あるそうです!

CAPのスローガン「安心 自信 自由の権利」を子どもも大人も一度学んで、
人と共通認識にしておくのは大切なことなんじゃないかなと実感しました。

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子どもたちが心理的ダメージを負ったまま大きくなり、
根底にある怒りが、違うカタチで出てきているのが現在の日本の状況なのかもしれません。
誰もが人権という印籠をもって、抑圧されずに自分らしく生きて行くことを尊重し合うステップアップした日本を見てみたい!!と思った講演会でした。

もっと知りたい方は、下記のCAPの公式サイトでご確認ください。
CAPのワークショップを依頼することもできますし、CAPの活動に携わる人も募集しています

特定非営利活動(NPO)法人 CAPかながわ 事務局
http://cap-kanagawa.org
Tel 045(730)3325 (月・水・金 14時〜16時) / Fax 045(730)3326 (24時間受付)

特定非営利活動(NPO)法人 CAPかながわ 20周年記念事業 第3弾&第4弾 公開無料講座
子どものレジリエンスを高めよう〜CAPおとなワークショップから考える〜
[日時]
小学生プログラムの体験 2017年10月 3日(火) 10:00〜11:45 定員24名
就学前プログラムの体験 2017年11月10日(金) 10:00〜11:45 定員24名
[場所]  横浜市健康福祉総合センター9階 会議室
[申し込み] 詳細はCAPかながわ公式サイトをご覧ください。公式サイトの問い合わせから申し込みできます。⇒CAPかながわ 公式サイト

子どもへの暴力防止のための基礎講座in 埼玉 (有料)
[日時] 2017年11月17日(金)10:30〜18:30 18日(土)19日(日)9:30〜17:30
[場所] 生活クラブ生協 北本生活館 (埼玉県北本市中央4-67)
[主催] NPO法人 CAPセンター・JAPAN
[申し込み] 詳しくは⇒http://cap-j.net

森田ゆりさん
エンパワメント・センターを主宰されています。
エンパワメント・センターでは、ALOHA HEALING YOGA™を児童養護施設、情緒障がい児短期治療施設などに届けるための活動を行っています。

[エンパワメント・センター主宰]
http://empowerment-center.net
[facebook]
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[書籍・出版物]
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